1、社会人としても基本的なマナーや厳しさを学べる。上下関係も厳しく自己規律を身につけられる。
大手調剤薬局チェーンに就職することは、MRになることに少し似ているかも知れません。まず、最近では当たり前になりつつありますが、服装もしっかりしたものを要求されます。男性はスーツですね。女性もスーツが多いですよ。
上下関係も厳しく、入社何年目でしっかり区別があり、きちんとした敬語での会話を要求されます。役職による命令系統も完全に遵守させます。上司の指示は絶対です。私がいた頃は相手が薬剤師でも目下の者は呼び捨てでした。例えば「藤原、これ今週末までに片付けといて~」とかですね。ですから小さい薬局にありがちなナアナアの雰囲気は一切ありません。
2、教育システムが充実しており、会社に在籍しているだけである程度知識面を充実させることができる。
まあ、充実というより、強制的ですが・・・。よくウチの会社は薬剤師の教育が充実しています・・・・みたいな求人情報を見かけますが、入社してみると機能していないのが通常です。
しかし大手は教育情報部がしっかりしており定期的な個店研修や集合研修
を行います。内容も非常に高度です。また薬剤師ごとの教育ランクがすべて記録されています。定期的にオンラインでテストが行われ、評価の対象になります。余談ですが受付事務さんの教育研修もしっかりしているため、大手の事務さんはよくレセプトや法改正についても理解しています。
3、ITスキルを学べる(というか、使えないと仕事にならない)
各店舗が本社サーバーに専用回線で結ばれており、非常に高度なネットワークが構築されています。通常の連絡はメールが基本です。
レセコンやレジ金、日常業務、在庫管理、棚卸はもちろんすべて同一システムで管理されていますが、他にも社員すべての出退勤、休日、有休、シフト管理、上司の許可申請がすべてシステム上で完結します。オンライン教育システムもすべてです。
ある店舗の不良在庫が他店舗で使用されているか?使用店舗名とその店舗での過去実績。振り替えの伝票操作。エリアを越えての振り替えの場合はそのエリア長への許可申請など。
また、ある連絡事項について情報共有する場合はメールでサーバーのどのファイルにあります・・・みたいな連絡になります。
ですので、必然的のエクセルやPCの知識は鍛えられます。
4、数値管理が厳しく自然と数字に強くなる。
管理薬剤師は管理薬剤師会議で延々と数値目標に対する達成を要求されます。
お薬手帳の算定率、ハイリスク薬加算、後発品加算、一包化加算・・・。
あるいは、調剤過誤率、在庫率、在庫欠品率、残業時間、・・・・。
ありとあらゆるものに対して数値目標があります。
もちろん管理薬剤師は部下の薬剤師に厳しく達成を要求しますから、薬剤師全員が数値に対して敏感になります。また入社してからずっとそうなのでそれが当たり前の状態になります。
5、保険課などレセプト専門の部署があり、しっかりしたレセプトの知識が身につく。
薬剤師の皆さんの中で調剤点数に関して詳しい方いますか?
意外と薬の知識は豊富でも、レセプトにからむところは知識が曖昧なのではないでしょうか?
大手調剤薬局チェーンでは絶対それは許されません。
まず完全に後会計が徹底されているので、算定内容と実際に行った調剤・投薬内容に不一致があることは許されないんですよ。
ですから、
「あれ?同一病院の複数科の2枚で処方せんが来た場合の基本料と調剤料の算定はどうだったけ?あるいはそのうち1枚は歯科だったらどうなるのかな?」
とか
「処方せん2枚もって来て、1枚が51の公費でもう1枚が主保険のみだったら基本料はどっちで算定したらよいのかな?」
なんて迷ってる暇はありません。すべて即答できるようになるくらいまで叩き込まれます。
また法改正で曖昧な部分は本社の保険課に確認すればすべてすぐに答えてくれます。
非常に勉強になりますよ。
6、社内監査、社外監査がしっかりしているので、本当の意味で薬局を運営する際、何をどこまで管理しておかなければならないかが明確に理解できる。
皆さんの中で、処方せんと調剤録、薬歴の保管期限を即答できる方っていらっしゃいますか?おそらく、確か3年だったかな???くらいではないでしょうか。
疑義照会した際に処方せんの備考欄に記載しておかなければならない事項は何か?
向精神薬の1・2・3種の伝票と管理簿の取り扱いは?麻薬処方せんで確認すべきこと、その処方せんと麻薬伝票、管理簿の保管方法は?毒薬の伝票や管理の保管は?勤務薬剤師の異動に伴う、薬務課に対する申請事項は?厚生局に対する申請事項は?
などなど・・・・
大手調剤薬局チェーンでは、ありとあらゆる決め事や約束事に対する法的義務をすべてチェックしています。もちろん管理薬剤師は内部監査でたっぷり絞られますよ。私も個室で3時間くらい監禁されました。
でもその経験があるから、今薬局を経営していて、何をどこまでやらないといけないかということを自信をもって遂行できます。
本当に感謝しています。
余談ですが、薬剤師個人の電子薬歴の内容も監査されます。
算定に耐えうる内容かどうかです。もちろんこれも人事評価の対象です。
加えて薬歴の内容はコード管理されているので、SOAP形式で言うと、「この薬剤師の何月何日の薬歴の中で、SOの部分(患者からのヒアリング)に関する部分は記載漏れがあるのできちんと月末までに記載しておくように」と記載漏れリストが添付されたメールがエリアマネージャーあたりから届くことがあります。
まあ指摘を受けるまでもなく、管理薬剤師は月末までに端末でそういった抜け落ちのあるリストを作成して、部下に書き直しを命令するのですが・・・。
ちょっと怖いでしょう?
7、将来にわたるキャリアパスが用意されている
大手調剤薬局チェーンは多くの部署と階層構造で構成されています。
ですので、能力さえあればマネージメントの仕事が用意されています。
管理薬剤師⇒ブロック長⇒エリアマネージャーorライン課長⇒部長⇒支店長⇒支部長などなど。
またマネージメント以外にも学術研修部やシステム部、営業部、保険課など多様なキャリアパスがあり、本人の適正に合ったポジションがあります。
小さな調剤薬局チェーンでは有り得ないことですので、このあたりが大きな会社のメリットです。
←シェアボタンを押して頂けると幸いです!!