薬学部生の皆さんの中で、特に女性は化粧品会社の研究開発職を希望される方が多いのではないでしょうか?今回、薬剤師の色々な職業紹介をする中で希望が多かった化粧品会社を取り上げて見ました。
単純にどんな仕事かを紹介するのではなく、実際に某大手化粧品メーカーで研究開発職に携わっているBさんにインタビュー形式でお話を伺っています。
Bさんとご紹介しましたが、実はボクの地元の友人です。いつもB君と呼んでいるのでインタビュー中もB君で統一させて頂きます。
ちなみにB君は薬剤師ではありません。また今回のインタビューはB君のプライバシーを配慮して、かなり制限を加えています。しかしB君の話す内容はかなり衝撃的な内容です。どこの化粧品メーカーの募集要項にも書いていないし、どこの就職支援会社も教えてくれない内情が語られます。恐らくインターネット上のどこを探しても書いていないと思います。では、前置きが長くなりましたが、インタビューをどうぞ。
藤原ナオヤ(以下F):「B君、久しぶりやね。」
B君:「久しぶり~。」
F:「では今日は、化粧品メーカーの研究開発職について詳しく教えてください。まずはB君の学歴から聞きましょうか?薬剤師ではないよね?」
B君:「そう。現役で薬学部も受かったのだけど、某国立大学の理学部に進みました。その後、修士課程へ。専門は食品系です。卒業後、〇〇へ就職して、30過ぎで今の会社に転職しました。」
F:「一応、〇〇も有名な会社なので、伏せさせてもらいます。B君は学生時代からかなり優秀で、△△大学(旧帝国大学)に行ったんだよね。転職した理由は何だったんですか?」
B君:「最初の会社が給料が安くて不満を持っていたときにヘッドハントされました。」
F:「なるほど。それでは、このインタビューは化粧品会社の研究開発職に就きたい薬学部生のために行っていますので、さっそく本題に。まず、B君のいる会社に薬剤師の方ってどれくらいいますか?」
B君:「数は多くないけど薬学部出身者はいますよ。」
F:「薬学部出身は主流ではないということですね?」
B君:「そうですね。だいたい理学部系が多いかな・・・」
F:「それでは、どうすれば薬学部生は化粧品メーカー、特にB君が勤務している様な超有名な企業に就職できますか?」
B君:「学歴が重要です。まずウチの会社の場合は修士卒が最低限の条件。それから、同僚はほぼ旧帝国大学クラス卒です。ボクと同じチームは女性が3名いるのですが、そのうち2人は東大出身者です。
薬学部卒業の方もだいたいそうですね~。私立出身者だと、東京理科大か星薬科大学くらいかな・・・。関西勢は弱いですよ。関西だと京大か阪大出身者がメインかな。私立の薬学部出身者は見かけません。ただウチは人数が多いので知らないだけかもしれませんが・・・。
会社見学で私立薬学部の学生がよく来ているのですが、入社したケースを見たことがないですね。
余談ですが、数年前の入社試験で東大生の半数が落ちたそうです。倍率数百倍の狭き門だそうですよ。
それと、これはあくまで私の主観ですが、女性の場合、明らかに採用にルックスが関係していると思います。」
F:「採用にルックスも関係するなんて興味深いですね。というかかなり生々しい話ですね。どの就職情報誌にも書いてないですね(苦笑)。明らかに差別になるので。そんなに露骨にわかるんですか?」
B君:「あくまで私の主観と前置きした上ですが、そう思わざるを得ないと思います。学歴や能力だけで選んだとはとても思えないほど美人の方が多いです。」
F:「なるほど。だんだん話が恐ろしい方向に行ってますので、少し話題を変えます。会社の居心地とかどうなんでしょうか?リストラがすごいとか。女性の場合結婚したらやめないといけないとか・・・。」
B君:「これはウチの会社に限ったことだと思いますが、女性の結婚や出産に対して非常に手厚い会社です。だから誰も辞めないんですよ。リストラも過去に一度だけ55歳以上を対象にしただけで、他は一切ないですね。先週、別メーカーの研究開発職の友人と話をしたんですが、ものすごいリストラをして同期の人間がほとんどいなくなったと、こぼしていました。ですので、化粧品メーカー業界全体としては厳しいのかもしれません。」
F:「やはり超大手は違いますね。ところで化粧品メーカーの研究開発職って普段はどんな仕事をされてるんですか?」
B君:「部署によってバラバラです。ウチは会社が大きいのでメインの化粧品、シャンプーなどの日用品、サプリなどそれぞれの分野で研究開発チームが仕事をしています。化粧品だけを見ても基礎化粧品からメーキャップ、そのメーキャップの中でもファンデーション、マスカラ、口紅、他それぞれに部署が分かれています。それぞれに特化した研究開発を行っています。」
F:「入社した時点でどの研究開発をしたいとか希望は聞いてくれるんですか?」
B君:「だいたい聞いてもらえるみたいですよ。」
F:「化粧品の研究開発って動物実験とか結構あるんですか?」
B君:「去年だったかな・・・。ウチは実際の動物を使った実験が無くなりました。他のメーカーはわからないですが、最近は動物実験に対する風当たりが強く、将来的にはどのメーカーもなくなると思います。その代わり組織細胞を使って実験をしています。」
F:「組織細胞って、結局、動物から取ってくると思うので同じような気が・・。あと、香水について少し教えてください。調香に携わりたいって薬学部生の方がたまにいらっしゃいます。これについてはどうでしょう?」
B君:「うちにもその担当の方いますよ。でも新卒のたたき上げはいませんね。中途採用の方しか知りません。あれは特殊な才能がいるので。他の人にはわからないほどの香りの違いを見極めなくてはいけないらしいですね。でも詳しくないのでよくわかりません。中途採用の方が元はどこの会社に勤めていたのか知らないですね~。」
F:「昔、うちの大学の教授も何年かに1人くらいの割合で調香師になりたいと言い出す薬学部生がいると言ってたな・・・。でもその教授曰く、『調香は天性の才能が要求される。大学で薬学を勉強しに来てる学生に見込みはない』とのことでした。」
B君:「そうかもしれませんね。」
F:「それでは、今日は長々とありがとうございました。またこっちに帰って来たらメシでも行きましょう!」
B君:「是非!」
如何でしたでしょうか?正直、学歴やルックスに関するお話が出てきたり、気分を害された方もいるかもしれません。でもこれが嘘偽らざる現実世界なのだと思います。大手化粧品メーカーの研究開発職に就職するのは相当に難しそうですね。薬学部生で大手化粧品メーカーに就職希望の方はがんばって下さい!
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