いよいよ調剤報酬改定が行われました。今回のメインは、何といっても「かかりつけ薬剤師」だと思います。
企業によって方針もあると思いますが、調剤薬局でお仕事されている薬剤師さんはどうするか悩まれているのではないかと思います。
実はこのかかりつけ薬剤師について、早速、厚生労働省より指導が入りました。
薬局の初回患者に対して問診票を記入してもらっていますが、その問診票の最後のチェック項目に、「新たにかかりつけ薬剤師として〜さんとして承諾します」を追加して、さらっと許可を頂いちゃおう!という内容でした。
そして、チェックがされてない場合は、改めて薬剤師がチェックの確認をするのだそうです。
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確かにかかりつけ薬剤師の算定要件で最も難しいのが、かかりつけ薬剤師名の入った同意書にサインを頂く事だと思っていました。
毎度の事ながらよく考えたものです。
ちょうど2年前の改定でも、薬剤服用歴管理指導料の算定で、手帳を忘れた人は低い点数で算定する事というのがありましたよねー。
その対策にお薬手帳だと経費がかかる為、1枚の紙を折ってお薬手帳と印字した臨時的なものを作成して高い点数をとるという事例がありました。
この時も厚生労働省はお怒りでしたが、今回はそれ以上みたいです。
やはり、薬歴不記載問題もありましたし、日本では、再び医薬分業、薬剤師に対する批判が高まっているという背景からきているのでしょうか。
では、そもそも「かかりつけ薬剤師」とは将来を見据えて、どれだけ素晴らしいものになるのでしょうか。
後期高齢者が2025年には日本の全人口の約18%に達し、65歳以上の前期高齢者も含めればその割合は約30%になると言われています。
その団塊の世代が後期高齢者になることで起こる諸問題の事を「2025年問題」と呼び、そこで、薬剤師が機能を果たす事を期待して「かかりつけ薬剤師」を取り入れたそうです。
これから予定されている「健康サポート薬局」についても同様に薬局として機能を果たす為に作られました。
つまり、かかりつけ薬剤師と健康サポート薬局の要件を全て含めて考えると、2025年に求めている薬局とは、「スキルを積んだ薬剤師が常駐している24時間対応(営業)の調剤併設のドラッグストア」を理想と掲げているようです。
ふんふんふん!なるほど納得!国の考えはよくわかりました。
しかし、そこまで薬剤師に期待している割には、薬剤師にあまりメリットを感じない、メリットどころかデメリットしか感じないと皆さん思いませんか?
そのデメリットの大きな要因の一つに「研修認定薬剤師」の資格がありますよねー。
これ、タダでとる事はできないのはご存知かと思います。
時間の関係上、e-ラーニングで受講したとして、1年目でかかる費用は認定手続き費用も含めて数万円はかかるのです。
それが4年に1度の更新制なので、2年目以降も講習代を払い続けなければなりません!
もはやボッタクリとしか言いようがないですよねー!
さらに、e-ラーニングに関しては見たという事にして受講シールだけもらう、通称「シール集め」が可能なのです。
つまり、お金で解決する話なんです!ここがポイントです!
皆さん、こんなシステムに何の意味があると思いますか?
私には、厚生労働省と日本薬剤師研修センターとの間に何らかの大人の事情があるとしか思えません!
すいません、興奮してつい愚痴になってしまいました。
でも、お金払えばなれる→お金がなければ絶対になれないという事なんです。
いくら患者の為に独自で薬・病気の書物を読んで勉強をされたとしても、お金がないなら「かかりつけ薬剤師」には決してなれないのです。
患者さんの為に自己研鑽で真面目にお金を支払ってe-ラーニングをされている方も多々いると思います。それは大変素晴らしい事です!
しかし、逆にお金で同じ資格を取得する方も出てくるわけです。その程度の資格なのに、果たして本当に必要なのでしょうか?
最初の話に戻りますが、そもそもこんなに馬鹿げた制度なのに、問診票で承諾を頂く事がそんなに悪い事とは思えないのは私だけなのでしょうか!
とはいえ企業としては、かかりつけ薬剤師になって欲しいのが本音だと思うので、研修費用を支払う所もあるでしょう。
場合によっては歩合制で手当が付く所もあるのかもしれません。
しかし、かかりつけ薬剤師になればオッケーというわけではなく、患者さんに承諾をもらわない限り利益にならないわけですから難しい所でもあると思います。
なんだかんだ言わせて頂きましたが、もう既に決定して始まっています。
こうなったのも、国からみた薬剤師のイメージが悪いからというのが大きいのではないかと思います。
皆さんの中でも、今回の改定は、まだまだ不平・不満が残っている方も結構おられるかと思いますが、今後2025年までの間に、国は薬剤師に対してもっと厳しい環境を作っていく事になる事が予想されます。
それまでに、国や患者さんに対して薬剤師という存在の必要性を見せつけてあげましょう!