いよいよ、ブロプレスのジェネリック、カンデサルタン「あすか」が9月12日(金)に発売されましたね~。
今回はブロプレスという大型商品のジェネリック、しかもAG(オーソライズド・ジェネリック)ということで市場の関心も高かったです。
また、他社の発売に先駆けて1社のみの発売というところも、特徴的でした。
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ただ、卸さんを通じて色々調査してみると、かなり強気の価格設定(仕切り価)みたいですね。
納入価ですが、メーカーから卸への価格から推測すると、薬局への納入価はせいぜい8掛け(税前)
よって実質、薬価差益12%前後になるんではないかと・・・。
ジェネリックとしてはお話にならないレベルですね。
ひょっとしたら、少しあすか製薬からの販売奨励金があって、納入価が安くなるかもですが・・・。
僕は今回のカンデサルタン「あすか」の販売戦略は武田薬品にとっても失敗なんじゃないか?と思ってます。
まずオーソライズした武田薬品の思惑はこんな感じじゃないかと思います。
とりあえず他社に先駆けて、オーソライズドジェネリックという形で発売したので、マーケットシェアは取れるだろう。
ほんとは、ジェネリックにブロプレスの売上げを食われるのはいやだけど、とりあえず新薬としてアジルバを発売したしブロプレスにしても後発医薬品の薬価収載後、5年が経過しても後発医薬品への置き換え率が60%に達していないと薬価の引き下げに合うのでしょうがない。
どうせだったら、自分の会社(武田薬品)が筆頭株主(保有率7.7%)になってるあすか製薬に発売させてみるか~。
ウチの米澤君(武田薬品 元北日本特約店部長 米澤俊夫氏)もあすか製薬のあすかジェネリック事業本部長として送り込んだし、守備は万全だ!!
調剤薬局も後発品比率の問題もあるから、単独で一番先に発売しておけばカンデサルタン「あすか」を採用せざるを得ないだろう(ウシッシ・・・)
ってな具合でしょうか・・・。
僕があすか製薬(引いては武田薬品)のカンデサルタン錠「あすか」の販売戦略が失敗に終わるんじゃないか?と思う一番の理由は、納入価の高さです。
確かに、ジェネリックが発売されたことで、調剤薬局の後発比率に影響を及ぼすのは事実です。
ただ、すでにブロプレス1品目で後発比率が1%も変動する調剤薬局は少ないのではないでしょうか?
今、後発比率が55・1%とか65・1%みたいな薬局にとっては早急に対策しないといけないと思いますが、そうじゃない薬局にとっては12月まで待っておけば薬価差益で魅力的な後発品が発売されるのは目に見えてます。
今回、あすかのカンデサルタンの薬価は先発薬価の60%。カンデサルタン8mg「あすか」を例にとれば、薬価81.4円でおそらく薬価差益は1錠あたり10円くらいがせいぜいでしょう。
しかし12月に発売されるカンデサルタンの薬価はカンデサルタン8mg「あすか」の90%として、73円。で、経験的に価格競争になるので、4掛けくらいのメーカーが出てくると思います。
ということは、1錠あたり40円くらいの薬価差益は十分有り得るわけです。
利益が10円と40円じゃ天と地ほど違いますよね。常識的に考えて3ヶ月待つ方が得策です。
卸さんにしても、力入れて「カンデサルタン(あすか)」を売っても、12月に根こそぎ別メーカーにシェア取られるなら、素直にブロプレスを売っといた方が手間もかからなくていいんじゃないか?と思ってるんではないでしょうか?
(別メーカーにシェアを取られる理由:昨今、後発メーカーをメインに扱う卸が出してくる納入価は驚くほどで、正直、先発メーカーを主に扱うメディセオやアルフレッサがカンデサルタン「あすか」以外のカンデサルタン「○○」で競争優位に立てるとは思えません。)
こういった事情を踏まえると、今回あすか製薬が他社に先駆けて単独販売するわけですから、戦略としては、
「Get share at first,Profit later.(先に市場を押えてしまえ、利益はその後で。)」が肝になると思います。
そのためには、十分な薬価差益で薬局にインセンティブを与えて、他社のカンデサルタン発売までに市場占有率を限界まで上げてしまうことです。
基本的に慢性疾患の後発品は一度メーカーを決定したら、その後、他メーカーへ変更しにくいものだからです。
これしかないんじゃないでしょうか。まあ、次の薬価調査で薬価を大幅には下げられることになるとは思いますけどね。
ただ、他社に大きくシェアを奪われるよりは100倍マシと思います。
何より、マーケットシェアを取ることによって、「あすか製薬」というブランド知名度を上げることができると思うからです。
カンデサルタン「あすか」は今後のあすか製薬の後発医薬品事業の試金石になるでしょう。
正直、あすか製薬ってマイナーですから・・。(失礼!!)
とはいえ、もう戦略の変更はないと思うので、僕らは高みの見物と行きましょう!
あ、ウチはもちろん12月に一番オイシイ後発品メーカーを採用します。あすか製薬でないことは確実ですね。
あ、余談ですが、あすか製薬(4514)の株価が最近やたら上がってますね~。2014年6月20日にカンデサルタン「あすか」の発売を発表したんですが、ざっくりそこから株価が30%くらい上昇しました。今1300円強です。
でも、DCF法で計算すると600円強の価値しかないんですけどね、この会社。かなりプライスとバリューの開きが大き過ぎますね。どこかで是正されるんじゃないでしょうか。全くの余談でした。