独裁国家では三権分立がありません。立法、行政、司法が独裁者によって牛耳られています。
独裁者が法律を作って、それに基づいて統治を行い、都合のよい裁判が行われる。だから何でもありの状態で、誰も刃向かえない。必然的に独裁者の利益を最大化させる方向に向かっていきます。今の時代なら、北朝鮮やベラルーシでしょうか・・。ある意味、中国も独裁国家です。
だいたい国内がどういうことになるかわかりますよね?大きな矛盾と軋轢を抱え込むことになります。正常なチェック機能や自浄機能は停止して、不正や深刻な人権侵害が日常茶飯事になります。内部にいる人間は、もう何が正しくて何が間違っているかの判断さえつかないほどの洗脳状態になります。
話は元に戻ります。医療の世界も同じです。
日本の医療システムは誰が何と言おうと、医師を頂点とした独裁制度が長らく続いてきました。この世界に身をおく医療従事者なら理解して頂けると思います。
僕が医療の世界に20年近く身をおいて見聞きしてきた、医療業界の腐敗はこんな感じです。
1、レセプト不正請求、2、過誤のもみ消し、3、政治工作、4、深刻なパワーハラスメント
3、4は別の機会に譲ります。
まずは、1レセプトの不正請求ですね。
電算化されていない、所謂「紙レセ」時代は本当にひどかったみたいですね。覚えてる方いらっしゃいますかね?
はさみでレセプト用紙をチョキチョキ切って糊付け、高額者の処方せんのコピーを貼り付けて、千枚通しで穴開けて、紐でまとめる。レセプト完成までに人海戦術でやっても丸3日くらいかかってました。当時からなんちゅう前近代的な作業じゃ!!と思ってました。おっと、話それました!すいません。
今じゃ当たり前に被保険者に郵送される診療内容の通知ハガキ。
あれ、ほんの少し前まではなかったんですよ。あれがなければ、完全に医療費はブラックボックスです。患者もいくら請求が上がっているかわからないし、不正を証明する手立てもない。
例えば検査もしていないのにレセプトだけ請求する。出してもいない薬を出した風に装う。
当然、特に出してもいない薬を出したことにすれば、薬剤費が丸々利益として計上されます。莫大な利益が鉛筆ナメナメで発生するわけです。
ひどい例だと2009年に発覚した、奈良県の山本病院事件みたいなのもあります。
普通じゃあり得ない犯罪行為が、病院という独裁世界の閉鎖系の中では、発生しやすくなるわけです。僕にはこういった不正行為が氷山の一角としか思えないんです。
2についてですが、最近、やたら過誤報道が増えたと思いませんか?
新聞報道でしょっちゅう見ますよね?
でも僕の見解ですが、過誤(医療、調剤含め)は圧倒的に減少傾向にあると思います。
つまり、過誤は昔はもっとあったけど、簡単にもみ消されていた。あるいは、表沙汰にならなかっただけ。そもそもブラックボックスなので外部からは何もわからないし調査のしようもない。
最近は情報公開や閉鎖系の崩壊によって風通しがよくなって、自浄作用が働きだし過誤は減ったけど、その分、公になることも増えたということだと思います。
そして僕が医薬分業が進んで本当によかったと思う理由ですが、この閉鎖系の風通しに一役買ったということです。
「たったそれだけ?」と思われるかもしれませんが、ここが重要なわけです。
閉鎖系だったシステムの一部が外部とつながって、ブラックボックスの中身が見えるようになってくると、無茶できない訳です。
医薬分業でレセプトの突合チェックもできるようになりましたし、第三者(薬剤師)が介在しているので明らかにおかしい処方せんは書けなくなったわけです。
不正請求は論外ですが、薬が儲かった時代に患者にむやみに投薬して儲けを出していた病院が薬を手放すことで、薬剤費の増加は相当抑制されたと思います。
逆に薬局はすでに薬が儲からなくなってから、投薬機能を手渡されてイイ迷惑ですが・・・。
ですので、患者の自己負担は多少増えたかもしれませんが、医薬分業で医療費が増大したというのは全くナンセンスなお話で、医療費全体では医薬分業のおかげで相当抑制効果があったと思います。特にレセプトの不正請求は激減したはずです。
あと付け加えたいのは、医療費増加に占める薬剤費の増加が著しいと「医薬分業が進んで調剤薬局が増えたから、その分薬剤費が増えたんだ!調剤薬局は儲けすぎだ!」と支離滅裂な論理で調剤薬局が悪者にされますよね?
一応、薬剤師以外の方がこのブログを見るかも知れないので書きますが・・・・・。別に調剤薬局が処方せんを書いて、患者に薬を渡しているわけじゃなく、医師の書いた処方せんに基づいて薬を出しているだけです。つまり、「薬剤費の増大の原因は医師の処方に起因している」という「事実」です。
少なくとも「調剤薬局」や「薬剤師」と薬剤費の増加は何ら関係がない点だけは一般国民に理解してもらいたいし、責任ある立場の人がきちんと公の場で説明してもらいたいですね。予想以上に一般国民の理解は間違っているので・・。