前回の漢方薬メーカーで支店長のポジションを捨てて、ゼロからキャリアを歩みだしたS先生のお話でした。
今回は、国内大手製薬メーカーで課長職のポジションにあって、自らのキャリアに悩みを持つMさんにお話を伺いました。Mさんは現在40歳半ばです。
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藤原ナオヤ(以下F):「どうも、お久しぶりです。今日はよろしくお願いします。」
Mさん:「こんばんは。」
F:「まずは、Mさんが大学を卒業されてから現在までの流れを簡単に教えて下さい。」
Mさん:「私は元々九州出身で九州の大学の薬学部を卒業しました。そして、新卒で現在の〇〇〇〇〇製薬に入社しました。新人の時は九州で勤務して、その後は大阪でずっとMRをしてました。そして数年前に東京に転勤になりました。」
F:「〇〇〇〇〇製薬は内資系の中でもものすごく人気のある会社ですよね?その中で出世されて東京に栄転されるってすごい抜擢じゃないですか・・・。ものすごく仕事大変なんじゃないですか?」
Mさん:「まあ、僕たちの仕事はセブンイレブンって言われてるからね。つまり朝7時から夜11時まで仕事ってことなんだけど。大学病院の担当者で、ドクターに会えないから、たまに病院の駐車場で寝泊りしてる同僚もいたよ。」
F:「確かにMRの仕事はキツいですよね。開業医担当も楽だとは言えないですけど、病院担当は結構キツイですね。今は接待もなくなったし、夜は比較的早く帰れるんじゃないですか?」
Mさん:「内勤の仕事もあるし、数字の締め付けは厳しいから楽になった感じはしないね。」
F:「ご家族とか大変ですね。」
Mさん:「ほとんど母子家庭状態だよ。真面目な話、忙し過ぎて家族との時間がとれず、家族がバラバラになる人もいます。」
F:「今の悩みはそこですか?」
Mさん:「それもあります。他には薬学部を卒業したのに人の役に立ってる気がしないってとこだね。調剤薬局でも病院でもいいので、薬剤師としての仕事がしたかったんだよね。」
F:「今からでもできないことはないと思います。仕事のキツさで言うと今よりは絶対楽になると思うので・・。問題は年収ですよね?」
Mさん:「そうそう。家族もいて、家のローン払って、年収相応の暮らしをしていると、これでもカツカツなんだよね。」
F:「ぶっちゃけ、今、年収いくらですか?」
Mさん:「1200万円」
F:「大手製薬メーカーでMさんのポジションだと、そんなとこですよね・・。調剤薬局では絶対出ない年収ですね。今、調剤薬局で経験を買われてすぐに管理職に抜擢されても700万円くらいが精一杯じゃないでしょうか?」
Mさん:「だよね・・・。もう生活のレベルを下げられないんだよね・・。別に贅沢してるわけではないんだけど・・。転職するには遅きに失した感があるね。年収のこと考えるなら遅くとも30代前半で転職しておくべきだったよ。そしたら、そんなに大きな年収ギャップもなく転職できたと思う。」
F:「いっそ、地元に帰って調剤薬局を開設するとか?」
Mさん:「妻も同意見です。九州勤務時代にお世話になったドクターも多いから、九州で調剤薬局を開きたいと・・。でも、今さらそんな度胸ないよ。」
F:「年収を維持して、薬剤師としての仕事をしようと思えば、調剤薬局を経営するのが一番現実的だと思うんですけどね・・。」
Mさん:「自分自身、口では薬剤師として仕事がしたいと言いながら定年まで今の会社に勤めると思う。」
F:「なるほど。一流企業で出世して年収に恵まれても悩みは尽きないんですね。今日はどうもありがとうございました。」
Mさん:「また、飲みに行きましょう。」
以上です。皆さんどうでしたか?薬学部の就職活動でも人気に企業にお勤めなんですが、それなりに悩みはあるもんです。
人間の幸せっていったいどこにあるんでしょうかね~。
今回のインタビューが皆さんの気付きになれば幸いです。